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presence≒○ 堀川由梨佳個展

2025/12/06(Sat) - 2025/12/20(Sat) 平日12:00~18:00 土祝12:00~17:00 ※日曜休廊 at 石川画廊(東京都港区赤坂2-21-5)

今回の展示「presence≒○」では、occhanの姿を離れ、存在そのものの気配や、見えない関係の呼吸を見つめる作品も展示します。雲や光のように流動するかたちを通して、人の思考や感情が重なり合い、やがて境界を越えていくプロセスを表現しています。
そのあいまいな“あいだ”の中に、私は人が作り出す世界の柔らかさと、共に越えていくやさしさを見つめています。


◆アーティストステートメント
"「人」(ユニセックス)のアクティビティを表す”occhan(おっちゃん)""や思考や感情を表す”雲”が代表的なモチーフです。ボーダーやストライプの歴史的背景を鑑みつつ、それを作るのも変化させていくのも人であると感じて制作をしています。作品の背景には、社会問題に端を発したものや負の要素も含まれていますが、それらを昇華し、人が垣間見せる明るさ・楽しさをアートとして発信し続けています。 これらの作品で私は、歴史的な重みと変容の可能性を秘めたシンボルとしての「あらゆる境」の概念を探求しています。縞模様は、ある文化においては排除や疎外と結び付けられることがあり、異質なもの、好ましくないものというレッテルを貼る ために使われてきた歴史があります。しかし現代では、人間の行為と再解釈によって、かつては汚名を着せられていたこの模様は、個性、自由、親しみやすさの象徴となっています。 私の作品のボーダーの柔らかく重なり合う色は、文化的、社会的、個人的な境界線の流動性を反映しています。人のように見えるocchanは雲の上でバランスを取ったり、抽象的な雲のような形と相互作用したりして、私の作品における人間の思考や 感情を表現する形となってあらわれます。この視覚的モチーフは、私たちの認識や境界線の穏やかで進化する性質を伝えることができると信じ、境界線を温かく心地よい色調で表現することで、分裂が解消され、相違が調和した全体へと溶け込む世 界のビジョンを鼓舞したいと願っています。境界を絶えず再構築し、障壁から橋へと変えていく人々の回復力と創造性への賛辞として表現しています。
【その他】
◆作家紹介
兵庫県に生まれ、阪神淡路大震災を経験する。この経験で自身の中で物事をポジティブに変換できる素地ができたと考えられる。独特なフォルム、色彩が特徴的であり、形や色が持つ重力感や心象表現を表現する研究し続けている。現在、堀川は独 自の「おっちゃん」をモチーフにした作品を発表している。その明るい作品の中には社会を投影した微妙なバランスの上に立つ作品なども垣間見える。言語偏重主義のようにも感じられる作品や多様性が注目される現代アートマーケット中で、堀川 の試みは、ひと本来の優しい気持ちを喚起させ、さらに確かな価値を創造することにより注目されている。